ACT IT!とは
目的
不安や恐怖、罪悪感などがあっても、BPDの家族やパートナーとよりよい関係を築き、自身が心の底から望む人生を歩めるようになることが目的です。
基本構成
- マインドフルネス
- 自宅での取り組みの振り返り(初回はなし)
- 各セッションのメインテーマ(休憩を含む)
- 自宅での取り組み
各セッションの詳細
S1. BPDご本人とうまくやっていくには
ACTの原則やBPDご本人とのやり取りに必要なお道具箱、学んだ対人関係スキルを使う際のバリアに体験的に取り組みます。
S2. 不快な気持ちを受け入れる意欲・考えをただの考えと見る
BPDご本人との関係で体験する不快な気持ちを受け入れやすくしたり、考えから一歩離れて考えをただの考えと見れるようなエクササイズ・メタファーに取り組みます。
S3. 今この瞬間にフォーカス・自分はあらゆる体験より大きいことに気づく
過去や未来への不安には今この瞬間にフォーカスしていくことが重要になります。また、自身の一面に捕らわれて、身動きが取れなくなってしまうことがあります。しかし、あらゆることが体験できる視点に気づくと自由に行動できるようになります。これらのことを共に学びます。
S4. 自分にとって大切なこと(人)を見出す・自分が大切にしたいこと(人)に合うことをやり続ける
皆さんがBPDご本人や社会的常識などとは関係なく、自身が本当に大切にしたいこと・大切にしたい人とは何かを見出していきます。このことは皆さんが豊かで有意義な人生を歩むコンパスとなります。そして、これに沿ったことに日々取り組めるように、エクササイズやメタファーを通して体験的に学んでいきます。
S5. 皆さん自身を大切にすること・セルフコンパッション
自身を大切にすることでBPDご本人も人それぞれの嗜好や考えがあることを学べます。とはいえ、実際にそうしようとしても罪悪感やネガティブな考えが頭に浮かんで上手くできません。このバリアを取り除くためにセルフコンパッションのエクササイズに取り組んでいきます。
S6. 全部組み合わせてみよう
これまでのセッションで取り組んできたことを使って、BPD本人と実際にコミュニケーションを取る際に起こる不快な体験に対処する練習を行っていきます。